聴神経腫瘍の治療

聞き慣れない病気「聴神経腫瘍」とは何か

聴神経腫瘍とは、脳から出ている「聴神経」と呼ばれる神経に出来る良性腫瘍のことです。これは、脳に出来る腫瘍(脳腫瘍)の約1割を占めるもので、聴神経に障害をきたすため、聴力に異常が出ることが特徴です。聴神経腫瘍の原因は明らかになっていませんが、遺伝によって腫瘍が発生することは判明しています。この腫瘍は良性であるため、非常に遅いスピードで成長していきます。そのため、症状が出るようになるまで数年かかることもあります。症状は、片側の難聴や耳鳴りが最も多く発生し、徐々に症状が進行していきます。しかし、突然難聴が発生することもあり、症状が似ている「突発性難聴」との見分けを付ける必要があります。また、めまいや顔面神経麻痺、顔面痙攣などの症状が出ることもあります。

聴神経腫瘍になった時の治療について

聴神経腫瘍は、脳の聴神経に出来る良性腫瘍です。腫瘍自体は良性であるため、肝臓や肺などの臓器に転移したり、1ヶ月から2ヶ月の短期間で急激に成長することはありません。しかし、腫瘍が成長し続けて脳を圧迫するようになると、脳の神経に異常をきたし、歩行障害や意識障害などを引き起こします。最悪の場合、命を落とす危険性もある腫瘍です。聴神経腫瘍の治療法は、主に手術による腫瘍摘出が行われます。前述の通り腫瘍自体は良性であるため、一度手術で腫瘍を摘出してしまえば、再発や転移することなく完治します。逆に、腫瘍が大きくなってしまうと、手術が困難になる上、たとえ摘出出来ても顔面神経麻痺などの合併症を引き起こす可能性が高くなります。早期発見と早期の治療が大切です。