診察と治療

潰瘍性大腸炎の治療法と現在のトレンドについて

潰瘍性大腸炎では完治に導く内科的治療法はありません。しかし腸の炎症を抑える薬物治療が有効です。また、白血球除去療法は炎症の原因である白血球を血液から除く治療法で、ステロイド薬で効果のない患者に利用されます。 これらの治療によっても症状が改善されない場合や、大量の出血、穿孔、ガンまたはその疑いがある場合は、外科的治療の大腸摘出手術が必要となります。 潰瘍性大腸炎の外科手術は、小腸で人工肛門を作る場合がありますが、近年のトレンドとしては、小腸で便をためる袋を作り、肛門につなぐ手術が主流となっています。この方法を利用すると、大腸の全摘手術をした患者でも手術後は普通の人とあまり変わらないの生活を送ることができ、精神的なストレスから解放されます。

潰瘍性大腸炎の症状、原因と診断方法について

潰瘍性大腸炎とは大腸粘膜が炎症を起こし、ただれや潰瘍を形成した状態をいいます。 症状は血便や下痢、腹痛で、酷くなると体重減少、貧血や発熱が見られます。20〜30代の若い年齢層に多く発症しますが、50〜60代の人にも見られます。一旦治癒したように見えますが、肉体的及び精神的ストレスをきっかけに数か月から数年後に悪化することがあります。以前は日本人には少ない病気と考えられていましたが、近年では患者臭が増加しています。 良くなったり悪くなったりを繰り返すケースが多いので、緩解期になっても治療を中断しないことが重要です。 原因はまだはっきりしていません。大腸粘膜に対する異常な免疫反応で、遺伝や食生活、腸内細菌叢の変化などが考えられています。 潰瘍性大腸炎の診断方法は患者の病状の経過と病歴を尋ね、血性下痢を起こす感染症と区別します。その後、X線や内視鏡による検査を行います。更に大腸粘膜の一部を採取し病理検査を行います。